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【アトランタ=赤木俊介】米労働省が2日発表した5月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人件数(季節調整済み、速報値)は814万件だった。前月から22万1000件増加し、市場予測(790万件)を上回った。

5月は製造業の求人件数が11万5000件増えた。政府部門の求人も17万9000件増加した。ビジネス・専門サービスは4万4000件、情報サービスも2万4000件それぞれ求人件数が増えた。半面、レジャー・宿泊サービスの求人件数は14万6000件減った。

5月の解雇件数(政府部門は除く)は157万1000件だった。前月から11万件増えた。採用件数(政府部門は除く)は537万9000件と、前月から13万4000件増えた。

労働省が6月7日発表した5月の雇用統計を基に計算すると、同月は失業者1人に対し、約1.22件の求人があった。失業者に対する求人件数は前月から横ばいだった。

米インディード・ハイアリングラボのエコノミスト、ニック・バンカー氏は「現在の求人件数の水準は持続性のある、バランスが取れた労働市場を映す」と指摘。一方で「(求人件数の)減少がさらに続き、現在の水準を下回れば失業率の急激な増加につながる懸念もある」と分析した。

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