イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ最南部ラファに入る支援物資を積んだ車両(1日)=ゲッティ共同

【エルサレム=共同】イスラエル軍のハレビ参謀総長は2日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファでの作戦でイスラム組織ハマスの戦闘員「900人以上を殺害したとみている」と戦果を主張した。現在はインフラを破壊する作戦に焦点を当てていると説明し、長期戦になると強調した。

一方、米紙ニューヨーク・タイムズは、ハマス壊滅と人質奪還の目的達成前に停戦を望むとする複数の軍幹部の話を伝えた。ネタニヤフ首相は報道を否定した上で「戦争が終わるのは目的を達成してからだ」との声明を発表した。

ハレビ氏はガザとの境界にある軍の休憩所を訪問し「テロリストのインフラを放置しておけない。長期の作戦になる」と兵士を激励した。

軍は1日、ガザ南部ハンユニスなどに退避要求を出した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は2日、退避対象は25万人に上るとの推計を示した。AP通信によると、軍は中部の安全地帯を攻撃し、ハンユニスから退避した住民を含む少なくとも12人が死亡した。

イスラエル北部では、軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦が続いた。ヒズボラ幹部はAPに「イスラエルがガザで停戦しガザから完全撤収すれば攻撃をやめる」との立場を改めて訴えた。

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