2日夜、中国 福建省の沿岸で台湾の漁船1隻が中国海警局の船2隻の臨検を受け、福建省の港に連行されました。
これについて、台湾の沿岸警備を担当する海巡署が3日、記者会見を開きました。
それによりますと、漁船には台湾籍とインドネシア籍の合わせて5人が乗っていて、臨検を受けた場所は台湾が実効支配する金門島に近いものの、台湾側が管轄権を主張する水域より外側で、中国の領海内だということです。
また、現場一帯では5月から8月まで中国側が一方的に休漁を定めているとして、漁船の操業が中国側から見て規定違反だった可能性を指摘しました。
海巡署によりますと、過去にも台湾の漁船が「休漁の規定に違反した」という理由で中国当局の臨検を受けたケースが3件ありましたが、いずれも2日以内に釈放されたということです。
金門島の周辺水域ではことし2月、違法操業をしていた中国の漁船が台湾側の取締り中に転覆し、これに反発した中国海警局が「パトロールを常態化する」として活動を活発化させていますが、海巡署は中国側に対し、政治的に処理することなく、拿捕の理由の説明と乗組員らの釈放を直ちに行うよう求めました。
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