南シナ海のアユンギン礁で、フィリピンの補給船に放水する中国艦船=3月(ロイター=共同)

 【マニラ共同】フィリピン軍のブラウナー参謀総長は4日の記者会見で、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、自衛のために同等の反撃を容認する方針を明らかにした。中国の攻撃的な妨害を受けた措置。武力衝突に至る恐れも高まりそうだが、マルコス大統領から緊張緩和を指示されたとも述べた。  南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)のフィリピン軍拠点周辺では6月17日、補給に向かった複数のフィリピン軍ゴムボートを中国側が刃物で突き刺して破裂させ、中国のボートの衝突で兵士1人が指を切断する重傷を負った。中国は「臨検」を行ったとし、分解収納していた銃7丁も強奪した。


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