ロシア大統領府は4日、インドのモディ首相が8〜9日にロシアを訪問すると発表した。首都モスクワでプーチン大統領との首脳会談に臨むとみられる。モディ氏の訪ロは2019年以来で、ロシアのウクライナ侵略開始後で初めてとなる。
大統領府によると、ロシアとインドの関係発展や、国際的・地域的な議題について協議するとしている。
ロシアはウクライナ侵略後の欧米諸国の対ロ制裁を受けて中国やインドなど制裁を科していない国にロシア産原油の輸出先のシフトを進めた。今回の首脳会談では経済・貿易のほか、ロシアがインドに輸出する兵器など安全保障分野での協力について議論するとみられる。
ロシアはソ連時代からインドと友好関係を構築しており、インドはウクライナ侵略後に米国など欧米諸国が科した対ロ制裁からも距離を置いている。
ロシアが22年2月に開始したウクライナ侵略についてモディ氏は同年9月の会談で「今は戦争のときではない」とプーチン氏に懸念を表明した。今回の首脳会談でのモディ氏の発言も注目を集めそうだ。
モディ氏の訪ロは19年9月に極東ウラジオストクを訪問して以来、約5年ぶりとなる。
インドメディアは6月にモディ氏が7月8日にロシアを訪問すると報道した。ロシアのペスコフ大統領報道官は報道を受け、モディ氏の訪ロについて「準備中だ」と述べていた。
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