中国政府は5日、今年1~6月の外国人入国者数が前年比2・5倍の延べ1463万5千人になったと発表した。新型コロナ禍前の2019年と比べてもほぼ同水準に戻った。政府が昨年以降、ビザ免除の対象国を拡大した効果が出た形だ。
国家移民管理局によると、19年1~6月に外国人入国者数は延べ1553万6千人だった。その後はコロナ禍で海外との往来が途絶えたため大幅に落ち込んだ。今年1~6月では外国人入国者数の半数の延べ854万2千人がビザなしで渡航。昨年の3倍近い伸びで、同局は下半期も外国人の訪中意欲は高い状態が続くと予想する。
コロナ禍前まで、ビザ免除の対象国は日本を含む3カ国だけだった。中国政府はビジネスや観光で訪中する外国人を呼び込もうと、昨年末以降に欧州を中心に対象国を拡大している一方で、日本は停止したままだ。(北京=井上亮)
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