ロシアのプーチン大統領は5日、モスクワを訪問中のハンガリーのオルバン首相との会談後の共同記者発表で、7月にハンガリーが欧州連合(EU)理事会の議長国になった直後の会談を「時宜を得た」と歓迎。オルバン氏の横でウクライナを批判し、実質的な降伏を求めるなど、議長国首脳の訪問を自らのプロパガンダ発信に活用した。

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 プーチン氏はオルバン氏との会談を「非常に中身が濃い」と評価。ウクライナ侵攻で対立する米欧を念頭に、「地政学的に困難な現状においても対話を継続することが重要だ」と、オルバン氏を持ち上げた。

 「ロシアは政治的、外交的な解決の協議に常に前向きだ」と平和的な姿勢を強調する一方、ウクライナ政府が、政権維持を狙って選挙を避けるために戦争を続けているとして、「支持と正当性を失った」と批判。プーチン氏が6月、和平交渉開始の条件として提示したウクライナの「併合4州」からの同軍撤退などの実現が「戦闘行為の停止と交渉の開始を可能にする」と主張した。

 これに対し、オルバン氏は「欧州は2年半、戦争の影で生き、経済成長に影響を受け始めている」とし、「欧州は平和を必要としており、努力をする必要がある」などと述べた。

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