◆討論会での不調は「ひどい風邪をひいていた」から
ニューヨーク・タイムズ紙によると、今回のインタビューは高齢不安を払拭するために、バイデン陣営がABCテレビに提案した。バイデン氏は討論会の不調の理由を「ひどい風邪をひいていた」「マイクがオフになっても、トランプ氏が叫んでいて、気を取られた」などと釈明。大統領として次の4年間、精神的、身体的能力はあるかと問われると、「そう信じている。そう思わなければ出馬しない」と強気の姿勢を示した。バイデン大統領(2020年2月撮影)
一方、討論会の映像を確認したかについて「見ていないと思う」と述べるなど、曖昧な受け答えもあった。認知機能の検査を受ける意思を問われると「誰にもやれとは言われていない。大統領の職務を続けていることで、毎日、テストを受けているようなものだ」と否定した。 バイデン氏は同日、激戦州のウィスコンシン州の集会でも支持者を前に演説。「私は40歳に見える」と冗談を交え、「はっきり言おう。私は選挙に残り、トランプ氏を倒す」と強調した。◆「バイデン降ろし」に傾く有力議員も
テレビでのバイデン氏の主張に対し、ワシントン・ポスト紙は「多くの民主党下院議員は心を動かされなかった」と指摘。さらに、上院で影響力を持つ民主党のウォーナー議員が、バイデン氏に撤退を要求するグループの結成に動いていることを報じた。 討論会後のウォールストリート・ジャーナル紙の世論調査では、トランプ前大統領(78)がリードを2ポイントから6ポイント差に広げ、約8割がバイデン氏の年齢に懸念を示した。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。