フランスでは7日、マクロン大統領が電撃的に解散に踏み切った議会下院にあたる国民議会の選挙の決選投票が行われました。

投票は日本時間の8日午前3時に締め切られ、フランスの公共放送は、調査機関の独自の集計結果などに基づく予測として、左派の連合「新人民戦線」が最大勢力になる見通しだと伝えました。

577の議席のうち、▽新人民戦線が172から192議席、▽中道のマクロン大統領率いる与党連合は150から170議席、▽極右政党の国民連合が連携する勢力とあわせて132から152議席を獲得する可能性があるとしています。

6月30日に行われた1回目の投票では国民連合と連携する勢力が得票率で首位に立ちましたが、決選投票に向けて新人民戦線と与党連合が候補者を一本化して選挙協力を進め、国民連合の勢いを止めた形です。

新人民戦線 メランション氏 “マクロン大統領には組閣要請義務”

フランス議会下院の最大勢力になる見通しと伝えられた左派の連合「新人民戦線」のメランション氏は、選挙の結果について「極右は過半数にほど遠い」とする一方、マクロン大統領についても「敗北は明らかだ。『新人民戦線』に組閣を要請する義務がある」と述べました。

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