【パリ=北松円香】フランスで7日、投開票された国民議会（下院、定数577）選挙の決選投票で、野党で左派連合の新人民戦線（NFP）が第1党となったもようだ。マクロン大統領が率いる中道の与党連合は議会の多数派から転落したとみられる。
世論調査会社イプソスが投票終了と同時に見通しを伝えた。中道の与党連合は議席を大幅に減らした。一方、当初は第1党になると見られていた極右の国民連合（RN）も事前の予想ほどには伸びなかった。
NFPはマクロン氏が実施した年金改革の廃止など福祉の充実を訴え、支持を広げた。極右のRN台頭に危機感を抱いた有権者による支持も追い風となった。
マクロン氏は6月実施の欧州議会選で極右が伸長したことを受け、民意を改めて問うとして6月9日に下院を解散した。下院選挙は2回投票制で、初回投票は30日だった。初回に当選者が確定しなかった501区で、7月7日に決選投票が実施された。
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