将来、人類が火星で生活することを想定した約1年に及ぶ実験が終了し、参加者たちが隔離空間から戻ってきました。

アメリカ・テキサス州のNASAジョンソン宇宙センターで6日、閉ざされた隔離空間で378日間のシミュレーションを終えた4人の参加者が施設から出てきて、「クルーとプロジェクトの一員であることをとても誇りに思っている。人類が火星を探査し、いつかそこで生活するため、この仕事の一部に携われたことも光栄だ。本当にありがとう」「最後に家族に伝えたい、愛しているよ。火星に行って帰ってくるぐらい心の底から」と家族やスタッフへ感謝の意などを伝えました。

「CHAPEA」と呼ばれるこの実験は、火星を想定した限られた条件での生活が、健康やパフォーマンスに与える影響を調べるもので、今回選ばれたエンジニアや微生物学者など参加者4人は実験期間中、3Dプリンターで作られた施設の中で共同生活を送りながら、機材のメンテナンスや作物の栽培などのミッションを行いました。

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