中国内陸部・湖南省の洞庭湖で、大雨により堤防が決壊し、農地や住宅に大規模な浸水被害が出ている。国営中央テレビによると、決壊から3日が経った8日も決壊した場所をふさぐ作業が続いている。地元当局は7680人が避難し、死傷者はいないと発表している。

 洞庭湖は中国の淡水湖としては2番目に大きい。報道によると、20日間近く降り続いた長雨の影響で5日午後に堤防の一部が決壊。6日までに約220メートルまで拡大した。9日正午までに決壊した地点をふさぐ作業を終えるとしている。

 中国では6月以降、記録的な大雨により各地で被害が出ている。習近平国家主席は、住民の避難や救援活動に全力を尽くし、人々の生命と財産の安全を確保するよう指示した。(上海=小早川遥平)

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