ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワを訪問中のインドのモディ首相に、ロシア最高位の聖アンドレイ勲章を授与した。ピョートル大帝が300年以上前に創設した歴史的な勲章で、外国人では2017年の中国の習近平(シーチンピン)国家主席らに続いて4人目の受章となる。

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 プーチン氏はモディ氏が最後にロシアを訪問した19年に聖アンドレイ勲章を授与する大統領令に署名していた。

 5年越しの授与となったこの日の式典で、プーチン氏は「両国の友好への多大な貢献に対する心からの感謝だ」とあいさつ。モディ氏は「インドの14億人に与えられた栄誉であり、我々(インドとロシア)の特別な戦略的パートナーシップが認められたものだ」と話した。

 モディ氏の訪ロは5年ぶりで、ウクライナ侵攻後は初めて。プーチン氏はインドなど新興国の後押しを受け、自国に有利な形で侵攻の和平協議に持ち込みたい考えで、前日には、モディ氏をモスクワ郊外の大統領公邸に招待。助手席に乗せて超小型電気自動車(EV)を運転するなど手厚くもてなした。

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