7月の石油市場リポートを公表したIEA

【ロンドン=大西康平】国際エネルギー機関(IEA)は11日に公表した7月の石油市場リポートで、2024年の石油需要見通しを下方修正した。新型コロナウイルス禍からの経済再開の需要が一巡し、中国での消費が減速する見通しだ。

石油需要見通しは前年比100万バレル増の日量1億310万バレルと、前月から10万バレル引き下げた。

IEAは「長らく石油需要をけん引してきた中国の伸びが鈍化するほか、自動車の電動化が押し下げ要因となっている。今後はインドやブラジルなど他の新興国の存在感が大きくなる」と分析する。

石油供給見通しは1億300万バレルと10万バレル引き上げた。米国など非石油輸出国機構(OPEC)プラスの産油国が伸びるとみられる。

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