イスラエル軍の攻撃でがれきと化した建物=12日、ガザ地区北部ガザ市(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】バイデン米大統領は11日、ワシントンで記者会見し、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方がパレスチナ自治区ガザの停戦合意の「枠組みに同意している」と述べ、前向きな流れだと強調した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマス壊滅と全人質救出の目標を達成するまでは戦闘を再開できることなど「4原則」を交渉の条件として改めて主張。両国間の温度差が浮き彫りになった。  イスラエル首相府によると、同国の交渉チームはカタールの首都ドーハで仲介役と協議し10日夜に帰国した。11日夜にはエジプトの首都カイロに向かい、協議を継続。停戦案で譲歩の意向を示したとされるハマスは仲介役から新たな知らせがないと明らかにし、イスラエル側が交渉の妨害を続けていると批判した。  バイデン氏は記者会見で、イスラエルとハマスの間には「まだ溝があるが、前進している」と指摘。戦闘を「終わらせる時だ」と訴えた。「イスラエル政府は非協力的なこともあった」と不満も表明した。


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