バイデン氏(2023年撮影)

 【ワシントン=浅井俊典】バイデン米大統領(81)は、ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議最終日の11日、記者会見した。「私が大統領選の候補に最もふさわしい」と述べ、あらためて選挙戦を続ける意思を表明したが、ハリス副大統領と言うべきところを「トランプ副大統領」と言い間違える場面もあった。  バイデン氏は加齢による衰えが懸念されていることに対し「もし私が仕事のペースを落とせば、それは私がやるべきではないというサインだ。しかし、その兆候はまだない」と主張。「私は進み続ける。仕事をやり遂げる」と再選への意欲を示した。認知能力検査は、医師に勧められれば「受ける」と答えた。  一方、バイデン氏が選挙戦を撤退してハリス氏が民主党の候補になった場合、共和党のトランプ前大統領を破ることができるか、との質問に対し、「彼女が大統領になる資格があると思わなければ、私はトランプ副大統領を選ばなかった」とハリス氏とトランプ氏の名前を取り違えた。  会見に先立ち行われたNATO首脳会議の関連会合での演説でも、ウクライナのゼレンスキー大統領を紹介する際、「決断力と同じくらい勇気があるウクライナの大統領にマイクを引き継ぎたい。皆さん、プーチン大統領です」と述べた。すぐに言い間違えに気づき、「プーチン大統領を倒すことに集中していた」と釈明。ゼレンスキー氏は「私は(プーチン氏より)ましな方だ」と冗談で応じた。 

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