14日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」はキム・ジョンウン総書記が、12日までの2日間、北部のサムジヨン(三池淵)で観光施設の建設事業を視察したと伝えました。

このなかで宿泊施設について「時代遅れの基準のもといいかげんに施工され、経済的な損失も招いた」などと手抜き工事に激怒し、担当幹部を叱責したということです。

とりわけ、現場を一度も訪れなかったリ・スンチョル国家建設監督相について「国家公務員としての初歩的な道徳と資格もない愚か者だ」として職務を停止し法的な処分を検討するよう指示しました。

サムジヨンは、北朝鮮で「革命の聖地」とされるペクトゥ山のふもとにあり、この地区の開発は経済の活性化や外貨の獲得も念頭に置いたキム総書記の肝いりの事業です。

キム総書記としては経済の立て直しを急ぐなか、幹部の怠慢を叱責することで内部の引き締めを図るねらいもあるとみられます。

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