空爆にハマス側は反発も 停戦交渉立て直せるか
イスラエル軍は13日にガザ地区南部のハンユニスで、ハマスの軍事部門のトップ、デイフ司令官らを標的にした空爆を行い、ガザ地区の保健当局は多くの住民が巻き込まれて少なくとも90人が死亡し、300人がけがをしたと明らかにしました。
イスラエル軍は14日、この空爆でデイフ司令官の側近を殺害したと発表しましたが、司令官本人については殺害したという確証が得られていないとしています。
一方のハマス側は、アラブ系メディアなどに対し「司令官は無事だ」と主張していて、情報戦の様相も見せています。
ハマスはイスラエルへの反発を強めていますが、停戦などに向けた交渉について一部のメディアが、ハマス側が中断を示唆していると報じたことに対しては、ハマスの幹部が14日の声明で「事実ではない」と否定し、交渉を継続する立場を示しています。
ただ、イスラエル軍は14日も、ガザ地区中部のヌセイラトで多くの住民が避難する学校を空爆し、パレスチナのメディアは女性や子どもなど少なくとも15人が死亡したと伝えています。
軍事的圧力を強めるイスラエルにハマスが不信感を募らせる中、カタールなどの仲介国やイスラエルを支援するアメリカが、交渉の立て直しを図れるかが焦点となっています。
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