イスラエル軍は、7月13日にガザ地区南部でハマスの軍事部門のトップらを標的にした空爆を行ったあとも、連日、激しい攻撃を続けています。
14日には中部のヌセイラトで多くの住民が避難する学校を空爆し、パレスチナのメディアは女性や子どもなど少なくとも15人が死亡したと伝えています。
ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は3万8584人にのぼると発表しています。
イスラエル軍が軍事的圧力を強めていることにハマス側は強く反発していますが、イスラエルの有力紙ハーレツは15日、「停戦や人質の解放に向けた交渉は継続している」とのイスラエル当局者の話を伝え、近くイスラエルの交渉団が再び仲介国のカタールを訪れる見通しだとしています。
ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスを壊滅するまで戦闘を継続すると繰り返し発言し、先週にはガザ地区への物資の搬入経路となるエジプトとの境界地帯をイスラエル軍が管理することなどを条件として主張したことで、恒久的な停戦とイスラエル軍の撤退を求めるハマスとの隔たりはさらに広がっているとみられていて、交渉は難航が予想されています。
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