ウォール街

【NQNニューヨーク=戸部実華】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比267ドル97セント高の4万0268ドル87セントで推移している。5月17日に付けた過去最高値(4万0003ドル)を上回っている。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの観測が引き続き相場を支え、相対的にみて出遅れていた銘柄を含めて幅広く買われている。

13日に共和党のトランプ前米大統領が銃撃され負傷した事件を受け、11月の大統領選挙への影響を見極めたい雰囲気もある。共和党は15〜18日に党大会を開き、党候補者に正式指名される見通し。共和党に有利とみる市場参加者はコスト削減圧力が和らぐとみられる医療保険株に買いを入れ、ダウ平均の構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループが高い。一方、事件が「短中期的に株式市場に大きな影響を与えるか不透明だ」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との見方もある。

本格化する米主要企業の決算発表にも市場の関心が高まっている。15日朝に市場予想を上回る2024年4〜6月期決算を発表したゴールドマン・サックスは買いが先行した後、下落に転じている。

このほかでは、アップルが上昇。キャタピラーやシェブロン、アメリカン・エキスプレスも高い。一方、ナイキやシスコシステムズ、アムジェン、ホーム・デポは売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。