【ミルウォーキー共同】11月の米大統領選で4年ぶりの政権奪還を狙う共和党の大会が15日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、トランプ前大統領(78)を党候補に正式指名した。トランプ氏は副大統領候補にJ・D・バンス上院議員(39)を選んだと発表した。トランプ氏は最終日の18日に指名受諾演説に臨む。  バンス氏はトランプ氏が掲げる米国第一主義の旗振り役。四つの事件で起訴されたトランプ氏を一貫して擁護していることでも知られ、忠誠心を重視した起用となった。  大会には各州の代議員や一般党員ら多数が参加。不法移民対策で国境封鎖や強制送還を盛り込んだ綱領も採択した。  米メディアによると、13日に暗殺未遂に遭ったトランプ氏は、18日の演説で民主党のバイデン大統領(81)への批判を抑制し、国民に団結を訴える内容にする。バイデン氏は高齢不安の高まりで党内の求心力が低下しており、敵失に乗じて共和党の結束を図る。  バンス氏は中西部オハイオ州の貧困家庭に育ち、白人労働者の悲哀を描いた著書を出版して注目を集めた。


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