アメリカのトランプ前大統領が銃撃事件後、初めて公の場に姿を現しました。
共和党大会に出席し、健在ぶりをアピール。
党の大統領候補に正式指名されました。
暗殺未遂事件から2日。
日本時間16日午前11時過ぎ、トランプ前大統領が大統領候補を正式に決定する共和党大会の会場に姿を見せました。
場内では、「彼は今夜、勇気を示すためにここにいます。そして彼は、次のアメリカ大統領になるでしょう」とのアナウンスが響き渡りました。
銃弾が貫通したという右耳には、白いガーゼのようなものがついています。
しかし、支持者の声援に応えて手を振ったり拍手をしたりする様子は、暗殺未遂事件以前と変わらないように見えます。
会場からUSAコールが沸き起こるとトランプ氏もそれに応え、「USA」と口にし笑顔を見せました。
さらに、「We love トランプ!」のコールも沸き起こりました。
参加した共和党議員は「とても感動しました。泣きそうになりました。彼(トランプ氏)は、多くの人がここで会いたがっていることを分かっているのでしょう」と話します。
トランプ氏が演説中に銃撃されたのは、つい2日前。
命を狙われ、耳から流血したにもかかわらず、とっさに拳を大きく上げて無事をアピール。
さらに、シークレットサービスに「靴を取らせてくれ」と指示。
はだしのまま現場を離れる姿を支持者に見せたくなかったのか、靴を履くことにこだわっていたトランプ氏。
“強い大統領候補”という印象を与えました。
そうした中始まった、共和党大会。
壇上に上がった共和党の関係者や支持者たちは、次々とトランプ氏にエールを送りました。
「トランプ氏を47代の大統領にしなければいけません」「彼をホワイトハウスに戻しましょう!」「トランプ氏が言うように、アメリカを再び偉大な国にするために投票しましょう」といった共和党支持者の声に、立ち上がったり拍手をして応えたトランプ氏。
党大会の初日に候補者が姿を見せるのは珍しいということです。
これに先立つ日本時間の16日朝には、代議員による投票でトランプ氏が正式に党の大統領候補に指名されました。
会場は大興奮に包まれ、踊り出す人たちの姿も見られました。
副大統領候補には、上院議員のJ.D.バンス氏が指名されました。
アメリカの繁栄から取り残されたラストベルトと呼ばれるエリアの一部オハイオ州出身の39歳で、白人労働者階級を取り上げた著書がベストセラーになった人物。
アメリカ第一主義を掲げ、トランプ氏に強い忠誠心を示しています。
共和党支持者からは「とてもいいと思う。トランプ政権となじめるし、よいチームになると思う」「彼は若いし活気があります。頭もいいし苦労人なので、副大統領として良い仕事をすると思います」と賛成との声が上がっています。
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