イスラエル軍の攻撃によって破壊されたパレスチナ自治区ガザの建物(15日)=ゲッティ共同

【エルサレム=共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は16日、パレスチナ自治区ガザで運営する学校の7割近くがイスラエル軍の攻撃などで被害を受けたと明らかにした。軍は今月に入り、「テロリストが活動していた」として学校や周辺施設を相次いで攻撃。避難先として学校に身を寄せる民間人の犠牲が拡大している。

イスラエルのネタニヤフ首相はエルサレムで開かれた政府の式典で、イスラム組織ハマスが拘束する人質を奪還するため「圧力をさらに強める時だ」と強調し、さらなる攻撃強化を示唆した。

UNRWAによると、多くの学校が住民の避難場所となっており、これまでに539人が死亡した。イスラエル軍はハマスが住民を人間の盾にしていると非難している。

一方、軍はハマス軍事部門幹部の半数を排除したと発表した。戦闘員約1万4千人を殺害、または拘束したとしている。

イスラエルのメディアは同国軍内で、ハマス軍事部門トップ、デイフ指導者が13日の攻撃で死亡したとの見方が強まっていると伝えた。ハマスは無事だとしている。

軍は16日もレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦を続けた。レバノン国営メディアは南部にイスラエルの攻撃があり、シリアの子ども3人が死亡したと報じた。

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