ルーマニアの駐ロシア公使が、ロシアが実効支配する北方領土の国後島と色丹島を観光旅行で訪れたと、北方領土のロシアメディアが17日までに伝えた。北方領土の訪問に必要なロシア連邦保安局(FSB)の許可も取得したという。

  • 「旗を立ててこい」 ロシア兵は走った 命じられた片道切符

 ルーマニアは欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。日本と友好関係にある外国政府の高官が、ロシアの統治を認める形で北方領土を訪問するのは異例だ。ロシア側が実効支配のアピールに利用する可能性もある。

 訪問したとされるのはルーマニアのリリアナ・ブルダ公使。北方領土のロシア側SNSに投稿された写真には、水に入って楽しむ様子などが写っている。国後島のロシア紙も写真付きで伝えた。

 ロシアは北方領土の開発を急いでおり、特に観光分野が有望とみて観光客の誘致に力を入れている。これまでロシアが中国や韓国などの企業に投資を呼びかけたり、北朝鮮労働者が目撃されたりしたことはあった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。