イスラエル国防相“交渉合意する条件整った” 首相は強硬姿勢
イスラエルとハマスとの停戦と人質の解放に向けた交渉が停滞する中、イスラエルのガラント国防相は17日、アメリカのオースティン国防長官と電話で会談し、「これまでの軍事作戦の結果、人質の解放に向けハマスと合意するための条件は整っている」と述べました。
イスラエル軍はこれまでも「すべての人質を軍事作戦で取り戻すのは不可能だ」として、ハマスとの合意の必要性を訴えていて、ガラント国防相は会談でこの点を改めて強調したものとみられます。
ただ、ネタニヤフ首相はハマスへの強硬な姿勢を崩しておらず、イスラエルメディアは17日、ガラント国防相が非公開の会合の場でネタニヤフ首相が交渉を妨げていると非難したと伝えるなど、今後、ハマスとの交渉がまとまるか予断を許さない状況です。
イスラエル軍 17日もガザ地区の各地で攻撃
イスラエル軍は17日もガザ地区の各地で攻撃を行い、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、ガザ市中心部への空爆で子ども3人を含む少なくとも9人が死亡したと伝えていて、市民の犠牲が増え続けています。
米軍 ガザ地区へ支援物資搬入のための浮き桟橋の運用を終了
アメリカ中央軍は17日、記者団に対し、ガザ地区へ人道支援物資を搬入するため沿岸に設置していた浮き桟橋の運用を、終了させたと明らかにしました。
浮き桟橋は、バイデン大統領がことし3月に行った一般教書演説の中で「支援物資の量を大幅に増やすことができる」などと述べ、5月に設置されました。
しかし、悪天候の影響で破損し、運用の一時中断を余儀なくされ、実質的にはおよそ20日間の運用にとどまりました。
今後は浮き桟橋の代わりに陸上の輸送路を利用するとしています。
アメリカ中央軍は「費用対効果の高い方法で物資を届けた」と強調していますが、野党 共和党からは税金のむだづかいだったとの批判も上がっています。
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