ヨーロッパ議会は18日、フランス・ストラスブールで本会議を開き、ことし10月末までの任期となっているEUのフォンデアライエン委員長の続投を承認するか、採決を行います。

採決に先立ちフォンデアライエン氏は議員を前に演説し「優先課題は繁栄と競争力だ」と述べ、政策の柱に掲げている気候変動対策を進めながらもEU企業の競争力強化に重点をおく姿勢を強調したほか、EUは必要なかぎりウクライナを支援するなどと訴えました。

フォンデアライエン氏を支持する中道右派の最大会派のほか、中道左派と中道も加えた、いわゆる「親EU」の会派は続投を認める方針ですが、こうした会派のなかにはフォンデアライエン氏が進めてきた気候変動対策の継続に反発する意見もあるなどと伝えられています。

続投が否決されれば、EU加盟国は新たな候補者で合意する必要があり政治の混乱が避けられないという見方も出ていて、フォンデアライエン氏が承認に欠かせない過半数の支持を固められるかが焦点です。

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