19日、システム障害が発生したドイツ・ベルリン郊外の国際空港で、乗客に状況を説明する係員(ゲッティ=共同)
【ニューヨーク共同】19日に起きた米IT大手マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)ウィンドウズによる大規模システム障害の影響は日本時間20日も世界各地で続いた。運輸や金融といった基幹インフラが打撃を受けたほか、一部の地域では緊急通報にも影響が出た。原因となったセキュリティーソフトを提供する米IT企業クラウドストライクは「前例のない規模」の復旧作業を急ぐ。 クラウドストライクのソフトは、サイバー攻撃に対する先端的な対策に役立つとされ、各国の名だたる大手企業が採用しており、影響が広がった。マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は19日、自身のX(旧ツイッター)に「問題を認識している。クラウドストライクや業界全体と緊密に連携して、顧客のシステムを安全に復旧する支援をしている」と投稿した。 直接の原因は、クラウドストライクの欠陥のあるセキュリティーソフトをパソコンなどに導入していると、端末が機能停止する設定になっていた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。