中西部ミシガン州での選挙集会で演説するトランプ前大統領=20日、グランドラピッズ(ロイター=共同)

 【グランドラピッズ共同】11月の米大統領選で政権奪還を目指すトランプ前大統領(78)は20日、中西部ミシガン州グランドラピッズで暗殺未遂事件後初の選挙集会に臨んだ。銃撃され右耳を負傷した13日の事件から1週間。副大統領候補のバンス上院議員(39)も参加し、2人そろっての選挙キャンペーンが本格始動した。  再選を狙う民主党のバイデン大統領(81)は17日に新型コロナウイルス検査で陽性となり、20日も地元の東部デラウェア州で自主隔離を続けた。高齢不安から撤退論も拡大、動揺が収まらない民主党陣営を尻目に、トランプ氏は暗殺未遂を乗り越えた不屈の姿勢と強い指導者像を打ち出す。  ミシガン州は両党の勢力が拮抗し、トランプ氏が当選した2016年の大統領選で共和党が、20年の前回大統領選では民主党が勝利した激戦州。白人労働者の票の行方が注目されている。トランプ氏は、中西部オハイオ州の貧困家庭で育ったバンス氏をアピールして有権者の共感を引き出す狙いだ。


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