アメリカ大統領選からの撤退を求める圧力が強まっていたバイデン大統領が声明を出し、選挙戦から撤退する考えを表明しました。
ワシントンから、FNNワシントン支局・千田淳一記者が最新情報をお伝えします。
大統領選まで4カ月を切る中、民主党は、早期の候補者選定と党の立て直しを迫られています。
バイデン氏の撤退について、アメリカメディアは「ついに大統領が圧力に屈した」と速報で伝えるとともに、「正しい選択をした」などと報じています。
そして、日本時間の22日午前5時ごろ、バイデン氏が支持を表明したハリス副大統領が声明を発表し、立候補に意欲を示しました。
ハリス氏は「私は大統領から推薦を受け、この指名を勝ち取りたい。トランプ氏を打ち負かすため、この国を団結させるために全力を尽くす」と決意を語っています。
ハリス氏については、ビル・クリントン元大統領や2016年の大統領選でトランプ前大統領と戦ったヒラリー・クリントン元国務長官が相次いで支持を表明していて、現時点での後継候補はハリス氏が最有力です。
ただ、民主党内では、新たに候補者レースを行ったうえで正式に後継候補を決めるべきとの声も広がっていて、最終的には、8月19日から始まる党大会で、約4000人の代議員による投票で党の候補者が決められることになります。
一方、バイデン氏の撤退を受けて、共和党のトランプ氏も早速、反応しています。
トランプ氏は自身のSNSに相次いで投稿し、「バイデンはノックアウトされた。立候補する資格はなかった」と批判を強めたほか、現地メディアの取材に対し、「ハリス氏の方が戦いやすい」と述べ、対決の焦点をハリス氏に移しています。
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