バイデン米大統領が11月の大統領選から撤退する意向を表明したことを受け、同盟国フィリピンのマルコス大統領は22日、SNSを更新し、「バイデン氏の決断は、政治家としての真摯(しんし)な姿勢を示すものだ」と理解を示した。

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 その上で、「デリケートで困難な時期に、フィリピンを常に揺るぎなく支援してくれたことに感謝する。残りの任期と今後のご活躍をお祈りする」と謝意を述べた。

 フィリピンは、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島などの領有権をめぐり、中国と激しく対立している。マルコス政権は2022年に発足して以降、中国に融和的だったドゥテルテ前政権とは対照的に、バイデン政権と安全保障協力を急速に深めるなど密接な関係を築いた。

 今年4月には、米ワシントンで史上初の日米比3カ国による首脳会談も実現した。大統領が代わることで対中連携に影響が出る可能性があり、米大統領選の行方に注目が集まっている。(バンコク=大部俊哉)

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