派手な黄色のワンピースから黒いノースリーブまで。さまざまなドレスを着こなす韓国のファーストレディーにかけられたのは、ブランドバッグ疑惑。

韓国の検察は、2022年、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が高級ブランド「ディオール」のバッグ日本円で約30万円相当を受け取った収賄などの疑いで20日に事情聴取したことを明らかにしました。

約12時間にわたって行われた事情聴取。在任中の大統領夫人が対面で検察の聴取を受けたのは初めてです。

現在51歳の金夫人は夫の大統領就任当時からファッションショーのような派手なドレスを着ることなどで注目を集めてきました。

ネット上にはファンクラブまで登場。一部ではアイドル並みの人気となっています。
ファンクラブには「とてもきれいで美しいです」「きれいな人が“国母”だなんて幸せです」といった書き込みがありました。

2023年、UAEを訪問した際の映像を見ると、金夫人が持っていたのはベージュ色のバッグ。

地元メディアによると、このバッグは韓国国内のエコブランドのもので価格は2万円ほど。金夫人が手にした途端たちまち売り切れとなったといいます。

注目を集める一方で、2022年にはアメリカのバイデン大統領と写真撮影をする際に腕を組んだことで、野党議員から「心地が悪い」と批判されました。

これまで、金夫人を巡っては数々のスキャンダルが報じられています。

過去の求職活動で経歴を詐称した疑いが持たれた際には、「よく見せようと経歴をふくらませ、書き間違えたものもありました。とても恥ずかしく思います」と話していました。

金夫人に新たにかけられたブランドバッグ疑惑にソウル市民は、「大統領夫人である前に1人の国民じゃないですか!国民として捜査はちゃんと受けなければならない」「政府に対する信頼度が落ちるのではないかと思う」などと話しました。

龍谷大学・李相哲教授は「今ターゲットになり得るのは(尹大統領)唯一の家族である奥さん、ここに来て弾劾しようと(野党)ともに民主党の攻撃の激しさが増す中、検察が調べているということを事実として作る必要があったと思う」と、野党が金夫人を材料に政権非難をしていると指摘。

捜査の行方に関心が集まっています。

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