ウクライナ外務省は22日、クレバ外相が中国の王毅外相の招きを受けて今月23日から25日の日程で中国を訪問すると発表しました。

発表では、「主な議題は、ロシアの侵略を止める方法の模索や、持続可能で公正な平和を実現するうえでの中国の役割についてだ」としています。

クレバ外相が中国を訪問するのはロシアによる軍事侵攻が始まってから初めてとみられます。

ロシアと関係を深める中国は6月、ウクライナの和平案について話し合う「平和サミット」を欠席しました。

また、習近平国家主席は今月、ハンガリーのオルバン首相と会談した際に「早期に停戦し、政治的解決を追求することがすべての当事者の利益になる」と強調するなど、欧米主導ではないロシア寄りの立場で関与を強めようとしているとみられます。

こうした動きに対抗してウクライナは、ことし中に2回目の「平和サミット」を開催しウクライナの和平案の実現に向けて国際的な世論を高めたい考えで、クレバ外相としては、中国に対してもサミットへの出席を含めて関与を促すねらいがあるとみられます。

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