ハンユニスへの攻撃で70人が死亡 地元保健当局

イスラエル軍は22日、ガザ地区南部のハンユニスの中心部からイスラム組織ハマスがロケット弾を発射しているとして、ハンユニスの一部の住民に退避するよう通告し、その直後に空爆を行うなど攻撃を強めています。

NHKガザ事務所がハンユニスの病院で撮影した映像では、遺体やけがをした幼い子どもが次々と搬送されてくる様子が写っています。

地元の保健当局は、22日のハンユニスへの攻撃で70人が死亡し、これまでの死者は3万9006人にのぼったとしていて、住民の犠牲が広がり続けています。

イスラエル首相 訪米 “ハマス壊滅達成のための議論を”

イスラエルのネタニヤフ首相は一連の衝突が始まって以降、初めてアメリカを訪問し、23日には、大統領選挙からの撤退を表明したバイデン大統領との会談に臨む予定です。

出発を前にネタニヤフ首相は記者団に対し、「誰が大統領になろうとも、イスラエルはアメリカの中東における強力な同盟国であり続ける」と強調しました。

そのうえでネタニヤフ首相は「人質解放とハマスの壊滅という目標を達成するために議論する機会にしたい」と述べるなど、強硬な姿勢を崩しておらず、今回の会談でも軍事作戦の正当性を訴え軍事支援の継続を求める考えだと見られます。

ネタニヤフ首相 ハリス副大統領とも会談予定

アメリカの首都ワシントンに22日に到着したイスラエルのネタニヤフ首相は、滞在中、バイデン大統領と会談する見通しですが、バイデン大統領が新型コロナウイルスの検査で陽性が確認されたこともあり、ホワイトハウスはまだ会談の日程を発表していません。

また、アメリカのメディアによりますと、ネタニヤフ首相はバイデン大統領が大統領選挙からの撤退を表明したあと、後継候補として有力視されているハリス副大統領とも別で会談するということです。

一方、政治専門サイト「ポリティコ」は、ネタニヤフ首相がトランプ前大統領との対面での会談を希望し、実現に向けて協議していると伝えていて、関心が集まっています。

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