ジャン・ベレニュク選手は、ルワンダ出身の父とウクライナ人の母を持つキーウ出身のレスリング選手です。

東京オリンピックでは、レスリング男子グレコローマンスタイル87キロ級で、ウクライナ選手で唯一の金メダルを獲得しました。

ベレニュク選手は、首都キーウでNHKの取材に応じ、東京大会を最後に一度は引退を考えたもののロシアによる軍事侵攻をきっかけに気持ちが変わったと明らかにしました。

ベレニュク選手は「どうすれば祖国を支え、貢献できるのかだけを考えていた。ウクライナについて知ってもらうためオリンピックという舞台を使うべきだ」と述べ、ウクライナの今の姿を世界に伝えたいと、大会への出場を目指すことを決めたと明らかにしました。

ベレニュク選手は、ロシア軍による攻撃が続く中、練習に集中できる環境を求めてポーランドやクロアチアでも練習を重ねてきました。

そして、今月からはキーウに戻り、国立のオリンピックトレーニングセンターで最終調整を行いました。

ベレニュク選手はパリ大会に向けて「私の目的は、ウクライナがいまも生きているということを示すことだ。オリンピックに参加し勝利への意思を示したい」と述べ、勝利を誓いました。

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