トランプ前大統領 ネタニヤフ首相と会談へ
トランプ前大統領は23日、SNSでアメリカを訪れているイスラエルのネタニヤフ首相と、フロリダ州の自宅「マー・アー・ラゴ」で、26日に会談することを明らかにしました。
トランプ氏は「私の大統領任期1期目では、中東は平和で安定しており、われわれは再びそれを実現する。強さを通じた平和という私の方針が、ひどく恐ろしい戦争や暴力的な戦闘を終わらせなければならないことを世界に示すのだ」と述べ、イスラエルとハマスの停戦の実現に意欲を示しました。
そのうえでトランプ氏は「多くの人が犠牲になっているが、ハリス氏には止める力はない」と述べ、大統領選挙でバイデン大統領の後継候補となる見通しのハリス副大統領を批判しました。
トランプ氏は先週、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談するなど、各国首脳との会談を活発化させていて、大統領選挙を意識したものとみられます。
ネタニヤフ首相 アメリカ議会で演説へ
イスラム組織ハマスとの一連の衝突が始まって以降、初めてアメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は24日、アメリカ議会上下両院の合同会議で演説を行う予定です。
ネタニヤフ首相としてはガザ地区での軍事作戦が続く中、アメリカの支援に謝意を示すとともにハマスと連帯する中東各地の武装組織との戦闘が続いていることも強調し、超党派による軍事支援の継続を求める考えです。
また、訪問中に大統領選挙からの撤退を表明したバイデン大統領や、その後継候補として有力視されているハリス副大統領との会談も行われる見通しです。
イスラエル軍 南部ハンユニスで空爆や地上攻撃
ガザ地区では23日もイスラエル軍の攻撃が続いていて、イスラエル軍は前日、住民の一部に退避を通告した南部ハンユニスで空爆や地上部隊による攻撃を行ったと発表しました。
ガザ地区の保健当局はハンユニスへの攻撃で73人が死亡し、これまでの死者は3万9090人にのぼったとしていて、犠牲者が増え続けています。
ハンユニスで避難生活を送る男性は「いますぐに停戦が実現し支援物資の搬入とガザ地区の復興を強く願う」と話し、停戦に向けたアメリカの働きかけを求める声が聞かれました。一方で別の男性は「アメリカはイスラエルと同盟関係にあり、停戦は期待できない」とも話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。