アメリカの大統領選挙で、民主党からの候補者指名が確実となったハリス副大統領が、最新の世論調査の支持率でトランプ前大統領をリードしました。

ロイター通信は23日、ハリス副大統領の全米での支持率が44%となり、42%のトランプ前大統領を2ポイントリードしたと報じました。

調査は、バイデン大統領が撤退を表明した後の22日から23日にかけて実施され、「ハリス氏がバイデン氏の後任として出馬する根拠を明確にした」と指摘しています。

ハリス氏を巡っては、民主党の上下両院のトップ2人が23日に支持を明言しました。

さらに、バイデン氏に撤退を求めていた俳優のジョージ・クルーニーさんも支持を表明するなど、民主党内でハリス氏を中心にした選挙戦への団結が強まっています。

アメリカ・ハリス副大統領:
私はドナルド・トランプのような人間を知っている。

こうした中、ハリス氏は、激戦州のウィスコンシン州で初めて選挙集会を開き、演説でトランプ氏が「アメリカを後退させようとしている」と批判。

検察官の経歴を踏まえ、有罪判決を受けたトランプ氏への攻勢を強めていく構えです。

一方、新型コロナに感染し、地元の東部デラウェア州で療養していたバイデン大統領は医師から完治したとの診断を受け、23日、本格的に公務に復帰しました。

24日には選挙戦から撤退を決めた理由などについて、国民向けの演説を行う予定です。

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