イスラム組織ハマスとの一連の衝突が始まって以降、初めてアメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は24日、アメリカ議会上下両院の合同会議で演説を行う予定です。

ネタニヤフ首相はこれまで3回、アメリカ議会で演説をしていて、今回、4回目の演説を行えば外国の首脳として過去最多となります。

演説ではイスラム組織ハマスの壊滅という目標を改めて掲げるとともに、ハマスと連帯しイランの支援を受ける中東各地の武装組織との戦闘が続いていると強調することで、軍事支援の継続に向けて超党派の支持を得たい考えです。

ジョンソン下院議長など上下両院の与野党の指導部も、ネタニヤフ首相を招待することでイスラエルとの連帯を強く打ちだしたい考えです。

ただ、アメリカでも各地の大学で抗議デモが繰り広げられるなど、イスラエル軍のガザ地区への攻撃に強い反発の声があることから、一部の民主党の議員などは演説への参加を見送ると表明しています。

ネタニヤフ首相は議会演説の翌日25日には、大統領選挙からの撤退を表明したバイデン大統領や、後継候補となる見通しのハリス副大統領との会談も行う見通しです。

また、トランプ前大統領も26日にフロリダ州の自宅で会談することを明らかにしています。

ネタニヤフ首相としては11月の大統領選挙の結果にかかわらず、アメリカとの同盟関係をさらに強固にしたい考えとみられます。

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