イギリスの有力紙ガーディアンは24日、ことし2月に新たに任命されたウクライナ軍のシルスキー総司令官へのインタビューを掲載しました。
この中で、シルスキー総司令官は軍事侵攻を続けるロシア軍について「装備については、1対2か1対3の割合でロシアが有利だ。敵は戦力と資源の面で、かなり優位に立っている」と指摘しました。
その上で「ロシアの侵略者たちは、あらゆる方向から、われわれの陣地を攻撃してくる」と述べ、戦況についても「非常に困難だ」として、ウクライナにとって厳しい状況だと認めました。
一方で、ことし5月、ウクライナ東部ハルキウ州の北部でロシア軍が国境を越えて侵入して攻勢を強めたことについては「ロシア軍の作戦は失敗した。戦闘は続いているが、いわゆる『緩衝地帯』を作ろうという試みは失敗に終わった」と述べました。
さらに、ロシアの航空戦力と防空網は強固だとした上で「われわれは量ではなく質で戦う。無人機は大砲と同じくらい大きな役割を果たしている」と述べ、無人機などを駆使した作戦で成果を挙げていると強調しました。
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