パリ郊外にある五輪の選手村の居住エリアが24日、報道陣に公開された。ネイルをしたり、ゲームをしたり、試合会場では見られないリラックスモードの選手たちの姿があった。
今大会初めて設置された「育児室」では、選手が子どもと過ごすことができる。オムツやベビーベッド、ぬいぐるみなどがそろえられていた。
別の棟のボックスでは、性感染症の予防のためにコンドームを無料で受け取れる。袋には公式マスコットキャラクター「フリージュ」の絵とともに、「愛のフィールドではフェアプレーを」などと記載されていた。
レストランでは、フランス料理やアジア料理、イスラムの戒律に従ったハラル料理などが選べ、トレーをもった選手たちで混み合っていた。
また、ゲームコーナーでは、選手らがバスケットボールのゲームをしたり、ビデオゲームをしたりしてリフレッシュしていた。美容室では、ネイルをしたり、ひげそりをしたりする選手がいた。
東ティモールの陸上代表、マヌエル・アタイデ選手(23)の部屋は2人部屋で、扇風機と服を掛けるラックがある簡素なつくり。「快適だよ」と笑顔で話した。
ウクライナ選手の居住アパートの窓には、ウクライナの子どもたちの応援ポスターが貼られていた。近くにある五輪オブジェには、記念撮影をする選手や関係者が絶え間なく訪れた。(パリ=河崎優子)
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