24日、米ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けに演説するバイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選での再選を断念したバイデン大統領(81)は24日、ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けに演説した。ロイター通信によると、選挙戦撤退について「新しい世代にバトンを渡すことが最善の道だと決断した」と説明し「肩書よりも民主主義を守ることの方が重要だ」と強調。来年1月の任期まで大統領として全力を尽くすと訴え、レームダック(死に体)化を懸念する声に反論する。  中国の台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ自治区ガザ情勢など対応すべき課題が山積する中、米国の指導力低下は世界に混乱をもたらしかねない。バイデン氏は死に体化の影響を最小限に抑える必要がある。  再選を狙った現職大統領の撤退は、ベトナム反戦運動に直面した1968年ジョンソン大統領以来56年ぶり。今月21日に歴史的な決断をしたバイデン氏は、ハリス副大統領(59)を民主党の大統領候補に推薦。ハリス氏に支持と献金が集まり、共和党のトランプ前大統領(78)と対決する新たな構図が固まった。


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