ロシアの首都モスクワの住宅街で24日、駐車中の車が爆発し、男女2人が負傷しました。爆発物を仕掛けたとみられる容疑者の男が逃亡先のトルコで拘束されました。 

ロシアメディアは24日、モスクワ北部の住宅街で車が爆発する映像を公開しました。映像では、白い車が突然爆発して大きな煙が立ちのぼり、破片が飛び散る様子が確認できます。

この爆発で、車を所有する男性が両足を失う重傷を負い、男性の妻が顔にケガをしました。爆発物は運転席の下に仕掛けられていたということです。

映像には爆発後、妻とみられる女性が足を引きずりながら運転席に駆け寄り電話する様子や、運転席に座る男性が上着を脱いで足に巻き、自ら応急処置を施しその後、救助に集まった人たちに抱えられて運び出される様子などが映っていました。

駐車場の監視カメラには、何者かが車の下に爆発物のようなものを仕掛ける様子が捉えられていて、捜査当局が行方を追っていましたが、24日、逃亡先のトルコで身柄が拘束されました。

ロシアメディアによりますと、容疑者の男は、ロシア南部ヴォルゴグラード出身の29歳で、FSB=ロシア連邦保安庁長官は「トルコに男の身柄の引き渡しを求めている」と述べました。

一部のロシアメディアは「男はウクライナの指示で犯行に及んだ」などと報じていて、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は地元メディアに対し「モスクワでの自動車爆発とは何の関係もない」と関与を否定しています。

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