【NQNニューヨーク=川上純平】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比54ドル22セント高の3万9908ドル09セントで推移している。朝発表の2024年4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回って伸びた。米経済が大幅な減速を避けられるとの見方から主力株に買いが入っている。半面、決算を発表した主力株の一部が売られ、相場の重荷となっている。
4〜6月期の実質GDPは前期比年率で2.8%増だった。伸びは1〜3月期(1.4%増)から加速し、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(2.1%増)を上回った。米経済のソフトランディング(軟着陸)に対する期待が高まり、投資家心理が改善した。もっとも、米株相場の上値は重い。前日に下げが大きかったハイテク株の一部には引き続き売りが出ている。
個別では、前日夕に決算を発表したIBMが高い。トラベラーズやユナイテッドヘルス・グループ、アムジェンといったディフェンシブ株も上昇している。
一方、ハネウェル・インターナショナルが大幅安で始まった。25日に24年4〜6月期決算発表と同時に示した業績見通しが慎重と受け止められた。決算が市場予想を下回る内容だったダウへの売りも目立ち、ダウ平均を下押ししている。インテルやキャタピラー、マイクロソフトなどが安い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で始まった。前日に大幅安となったテスラは上昇している。
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