アメリカ司法省は25日、メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の創設者のひとりである「エル・マヨ」ことイスマエル・サンバダ被告と「麻薬王」と呼ばれた別の創設者の息子のホアキン・グスマン・ロペス被告をメキシコ国境沿いのテキサス州エルパソで逮捕したと発表しました。

2人はアメリカ国内で麻薬組織の犯罪活動を主導し、社会問題になっている薬物「フェンタニル」の製造と密輸に関与した罪などですでに起訴されていました。

「シナロア・カルテル」は世界最大級の麻薬組織だとされ、司法省はサンバダ被告には最大で1500万ドル、日本円にして23億円の懸賞金をかけるなどして逮捕につながる情報を求めていました。

アメリカではフェンタニルの過剰摂取による死者の増加が深刻になっていて、司法省は「我々のコミュニティーを害したすべての麻薬組織の指導者やメンバー、協力者に責任を負わせるまで捜査を続ける」として組織の摘発を進めることにしています。

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