NGOの「ピースボート」は、世界各地を船でめぐって核兵器の廃絶や平和を訴える活動を続けていて、ことし4月からの航海には被爆者や日本に避難しているウクライナの若者などが参加しました。

26日、3か月余りで18か国をめぐり日本に戻った参加者たちが、横浜港で会見を開き、活動の成果を報告しました。

このうち長崎の被爆者の小川忠義さんは「被爆者が来てくれたことを誇りに思うと言ってくれたところもあった。交流で得た情報をこれからの活動に生かしていきたい」と話していました。

また、おととし8月から日本に避難しているウクライナ出身のナターリヤ・マコホンさんは「戦争の反対を訴える活動に多くの乗客たちが協力し、支援のメッセージを伝えてくれたことに感動した。全力で一人ひとりの心に触れることができたと思う」と話していました。

会見のあと、広島の被爆者の田中稔子さんは「各地で若い人たちが核問題を一生懸命学んで私たちを待ち構えていて、関心の高さにびっくりした。あと何年活動できるか分からないが、今後も愚直に核の恐ろしさを伝えていきたい」と話していました。

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