佐渡金山を構成する「相川鶴子金銀山」のシンボル「道遊の割戸」=4月、新潟県佐渡市
【ニューデリー共同】インド・ニューデリーで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は27日、新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を決めた。日本は戦時中の過酷な労働環境を地元の展示施設で説明すると表明。朝鮮半島出身者の強制労働があったとして登録に慎重な姿勢を示していた韓国も同意した。ユネスコ諮問機関は「登録」ではなく、日本に追加説明を求める「情報照会」と勧告していたが、委員会で格上げされた。 日本は手作業で金を採掘していた江戸時代を遺産の価値として強調していたが、委員会で「全ての労働者、特に朝鮮半島出身者を誠実に記憶にとどめ、金山の全体の歴史に関する説明・展示戦略を強化すべく引き続き努力する」と述べた。 朝鮮半島出身者が危険な作業に従事する割合が高かったとするデータを、現地の施設で既に展示。全ての労働者のための追悼行事が毎年行われる予定であることも明らかにした。 佐渡金山の登録で国内の世界遺産は文化21、自然5の計26件となった。
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