中国・四川省の観光地で20日、サルが猛ダッシュで突進し、男の子を突き落とす瞬間が撮影された。
同エリアではサルが凶暴化し、人間を襲ったり、物を奪うという被害が増加しているが、「野生動物保護法」などの法律によって手出しができないという。
男の子に突進し突き落とす!
中国・四川省の観光地「峨眉山」で20日、大勢の観光客の中で、野生のサルが男の子を崖から突き落とす瞬間がカメラにとらえられた。
階段の真ん中を陣取る1匹のサルが、突然猛ダッシュし、男の子につかみかかると、そのまま突き落としたのだ。
この記事の画像(11枚)映像をよく見ると、サルが走り出す前、階段の上からもう1匹が降りてきて、先に男の子の方へ向かっているのが確認できる。
地元メディアは、「サルは男の子が持っていた食べ物を奪おうとして、つかみかかったようだ」と伝えている。
サルに体当たりされた男の子はその後、自力で立ち上がり、その場から離れていった。
凶暴化?観光地で増えるサル被害
サルによる“突き落とし”が起きたのは、西遊記で金閣と銀閣が孫悟空を閉じ込めようとした「峨眉山」という、人気の観光スポットとなっている公園だ。
別の映像では、「動かないで!動かないで!誰か棒を取ってきて!」と叫ぶ声とともに、3匹のサルが一斉に子どもにつかみかかる瞬間が撮影されていた。
居合わせた男性が棒を使って追い払っている。
ここ最近、サルが凶暴化し、観光客に襲いかかることが増えているという。
子どもが背負っているリュックの中をあさったり、観光客の飲み物を奪い去ったりと、“やりたい放題”だ。
執拗(しつよう)にサルに迫られる人に、とっさに「飲み物を渡して!」と叫ぶ緊迫の瞬間も撮影されている。
どれほどやられても「反撃は厳禁」
人間も反撃に出たいところだが、そうもいかないようだ。
中国では、「野生動物保護法」などの法律によって、すべてのサルが保護の対象になっている。
そのため、凶暴なサルに手出しできなくなっているのだ。
公園は、サルに遭遇した場合は叫んだりせず、管理員に助けを求めるよう呼びかけている。
(「イット!」 7月23日放送より)
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