28日に投票が行われるベネズエラの大統領選挙は、3期目を目指す反米左派のニコラス・マドゥーロ大統領(61)と、主要野党の統一候補で元外交官のエドムンド・ゴンサレス氏(74)の事実上、2人による選挙戦となっています。

世界有数の石油の埋蔵量をもつベネズエラはかつて南米で有数の豊かな国でした。

しかし、2013年に発足したマドゥーロ政権のバラマキ的な政策などからハイパーインフレが起き、GDPはピーク時の4分の1に落ち込みました。

生活苦や治安の悪化などから国外に避難した人はおよそ770万人に上ります。

経済政策への不満などを背景に今回の選挙では野党のゴンサレス氏が支持を集めていて、事前の世論調査によりますとゴンサレス氏がマドゥーロ氏を25ポイント前後リードしています。

ただ、選挙管理委員会などを影響下に置くマドゥーロ政権が公正な選挙を実施しないおそれも指摘されていて、選挙の行方は不透明な情勢です。

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