トルコのエルドアン大統領

【イスタンブール、エルサレム=共同】トルコのエルドアン大統領は28日、2020年に国家分裂状態のリビアに軍事介入したことを引き合いに「イスラエルにも同じことをするだろう」と警告した。北部リゼで開いた与党、公正発展党(AKP)の集会で述べた。地元メディアが伝えた。支持層のイスラム保守派向けの発言とみられ、実現可能性は低いとみられる。

エルドアン氏は昨年10月以降、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルを批判、ネタニヤフ首相をナチス・ドイツの独裁者ヒトラーに例えるなどしてきた。イスラエルのカッツ外相は自身のX(旧ツイッター)に、イラクの独裁者、フセイン元大統領とエルドアン氏を並べた写真を投稿して反発した。

集会では自国の防衛産業について言及し「われわれは強くならなければならない。そうすればパレスチナにしていることをイスラエルはできなくなるだろう」と訴えた。

トルコは20年、リビアのシラージュ暫定政権を支援するため軍の派遣を開始。アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフにも同年、平和維持部隊として軍の派遣を決めた。

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