中国軍で台湾を含む東シナ海などを管轄する東部戦区の報道官は、カナダ海軍のフリゲート艦「モントリオール」が7月31日、台湾海峡を通過し「大げさな宣伝を行った」と発表しました。

そのうえで「カナダの行為は混乱を引き起こし台湾海峡の平和と安定を破壊するものだ」と反発しています。

一方、カナダの統合作戦軍は7月31日、SNSに台湾海峡を通過したとして艦船や乗組員の写真を投稿し「国際法に従って活動することでルールに基づく国際秩序を支持する」とコメントしました。

カナダのブレア国防相もSNSで「カナダはインド太平洋地域で海軍の存在感を高めている」と強調しました。

また、アメリカのインド太平洋軍は台湾海峡を通過したかどうかは明らかにしないまま、ミサイル駆逐艦「ラルフ・ジョンソン」がカナダ海軍の「モントリオール」と編隊を組んで航行する写真を7月31日、投稿しました。

中国軍は今回の発表でアメリカ軍の関与について言及していませんが、アメリカとカナダの軍艦はこれまでも台湾海峡を通過し、台湾への軍事的な圧力を強める中国をけん制しています。

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