先月26日に行われたパリオリンピックの開会式では、セーヌ川の上を選手団が船でパレードするなど華やかに行われましたが、演出の一部は物議を醸しました。
とりわけ式の後半に、派手な衣装で女装したダンサーらが一列に並んだ様子がキリストと弟子を描いたレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」の構図に似ていたことから、キリスト教をやゆしているなどとして、カトリック教会や保守層など国内外から批判が出ていました。
パリの検察当局は2日、オンライン上で殺害予告の脅迫を受けたとして芸術監督を務めた演出家のトマ・ジョリー氏から告訴状が提出されたことを明らかにしました。
このなかでジョリー氏は、自身が性的マイノリティーであることを理由に殺害を予告する脅迫を受けたとしていて、検察当局は偏見に基づいた犯罪=ヘイトクライムの疑いもあるとみて、捜査を始めました。
ジョリー氏は、「最後の晩餐」から着想を得たことを否定していて、マクロン大統領は2日、「芸術家へのいかなる脅迫も許されない」とコメントし、波紋が広がっています。
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